歯周病は歯を失う原因の第一位です

歯科先進国でもあるスウェーデンでは、80歳以上の方の天然歯の数は、なんと20本以上。
それに対し、予防意識が低く、痛くなってから、症状が出てからしか歯科医院に通わない人がほとんどの日本では、平均6本です。
また、ご高齢の方に行ったアンケートで過去最も後悔したことランキングは、「歯医者さんに通わなかったこと。」なのです。
天然歯が戻るなら、100万以上出しても良いとおっしゃる方は多く、いかに自然の歯で生活(笑ったり、食べたり)することが人々の暮らしを豊かにしているかがうかがえます。
歯周病のステージ



- ハグキが薄いピンク色
- ハグキが引締まっている

デンタルリンスや歯間ブラシなど併用してプラーク(歯垢)をためないように習慣づけましょう。



- ハグキが腫れる
- ハグキを押すと血がでる

毎日の正しいブラッシングによるプラークの除去で、健康なハグキを取り戻しましょう。



- ハグキが下がる
- 歯がしみる
- 口臭がきになる
- 歯が動く
- 噛むと痛い
- うみが出る

歯科医院へ行き、歯石の除去を行ってください。また、自宅では知覚過敏用の歯磨き等で丁寧にブラッシングを行ってください。



炎症が進むと歯槽骨が溶け、最期には歯を支えられなくなり、歯が抜けてしまいます。数本まとまって抜け落ちることもあります。

- 食べ物を噛む力が弱くなる
- 言葉を発しにくくなる
- 表情が変わる(老ける)
歯周病と全身疾患について

歯周病は口腔内だけでなく、歯周病菌が血液を媒体に全身に広がることで、体全体に悪影響を及ぼします。以下が、歯周病が原因で悪化する病気の一例です。
歯周病セルフチェック
- ブラッシングの際、出血する
- 歯ぐきが腫れる
- 歯ぐきが赤黒い
- ブラッシングをしても口臭がある
- 歯に力が入らず、堅いものが咬みにくい
- 口の中がネバネバする
- 歯ぐきが下がった、歯がのびたような気がする
- 歯の間にものが挟まりやすくなった

当院によく寄せられる歯周病のお悩み
歯ぎしりや噛み合わせと歯周病
歯周病になると、歯が浮いた状態になり、歯が揺れてしまいます。そのため、すでに発症している歯ぎしりや噛み合わせが急速に悪化し、同時に歯周病が急速に進行する危険性があります。
喫煙と歯周病
喫煙することで、血管が収縮され、血行が悪くなります。そのため、血液中に含まれる酸素と栄養分が体に行き渡らず、免疫力が著しく低下するため、歯周病が治りにくくなる状態に。また、同時に喫煙はビタミンCを破壊してしまうため、歯周組織の細胞が弱まり、歯周病になりやすくなってしまいます。
全身性疾患と歯周病
糖尿病、血液障害、免疫異常などの全身性疾患も抵抗力の低下の為、歯周病に影響します。
女性と歯周病
思春期、開経前、妊娠中、経口避妊薬(ピル)の服用は、女性ホルモン(プロゲステロン、エストロゲン)が多量に分泌され、歯周病菌を増殖させると言われています。また、更年期障害や、骨粗しょう症の治療には、女性ホルモン(エストロゲン)を使用するため、同様の傾向が。
更年期に歯周病が発生するわけではありませんが、女性ホルモンの変化は歯周病に大きな影響を与えてしまいます。女性ホルモンが変化すると、体調の変調が現れたり、苦痛を伴うことも。そんな苦しさと歯周病の危険性を理解するために、定期的な医師の診断とホームケアを心がけましょう。
その他の要因と歯周病
歯周病の影響により、心身の抵抗力が低下することで、口呼吸が増加。それにより、口腔内が乾燥しやすく、唾液による洗浄作用が低下します。またストレスを感じやすくなるなどの影響も。